「クセもの揃いの乗客が抱えた火種をしつこい下ネタでくすぶらせてしまった」アイム・ソー・エキサイテッド! マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
クセもの揃いの乗客が抱えた火種をしつこい下ネタでくすぶらせてしまった
スペインのコメディは「モルタデロとフィレモン」(2003・日本公開2006)以来8年ぶり。
あの映画は笑いのツボが違うというか、まるで笑えなかったのを憶えている。それに比べると、この空の上の密室コメディは笑える。ただ、欧米のコメディは何故こうも下ネタばかりなのだろう。90分そればかりでいい加減、飽きてくる。芸がなさすぎる。
役者の顔ぶれは楽しい。
アントニオ・バンデラスとペネロペ・クルスふたりの贅沢なカメオ出演を皮切りに、ペドロ・アルモドバル監督の作品に出演した俳優たちが次々に現れる。
そもそも飛行機がトラブルに見舞われた原因がアントニオ・バンデラスにあるというのが、この作品でいちばん可笑しい。
乗客の顔ぶれと、それぞれが抱える火種も面白い。全員がメキシコ・シティに逃れたいのに、飛行機は目的地を離れてしまう。これだけでじゅうぶん品数が揃ったおかずなのに、先に書いたようにしつこい下ネタでお茶を濁してしまった。ま、お国によって笑いのツボが違うと言われればそれまでだが・・・。
肝心の飛行機だが、受け入れ空港のターミナルの壁を突き破ってくるのかと思ったが、それはなかった。
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