「40点」人狼ゲーム ヨコタス@名作探検家さんの映画レビュー(感想・評価)
40点
映画評価:40点
まず観覧者の私自身は「人狼ゲーム」の大ファンで、よく対面でプレイをしたりしています。
見た方に伝わる言い方をすると、作中の文隆(ゲーマー)役みたいなものです。
この作品の良い所は、2日目からの推理に参加出来て、更に一番難しい展開を軸として構成されていた点でしょうか。
逆に推理させる部分の重要なヒントや要約の時間が一瞬で過ぎ去るので映画館やテレビ放送では把握しきれないのではないだろうか。
オススメはDVD等で観るのがベストでしょう。
さて、この作品は「本来」のゲームとしてやる人狼とは別物です。
なぜなら本当に死ぬからです
本来のゲームの人狼なら預言者(占い師)は、自身が死ぬ可能性を高める代わりに、仲間である他の参加者(村人側)に重要なヒントを作る事が出来るのです。
ただ、この殺し合いの世界ではチームが勝とうが負けようが自身が死ぬわけにはいかないので、預言者として名乗りでる訳がないのだ
同じチームに自分の命より大切な人がいなければ…。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄【ここからネタバレ】 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
実際に姉妹でゲームに参加していて、姉が妹を守るために、この預言者を名乗り暴露を始める。
ここの展開が作中で一番のクライマックスだったんじゃないだろうか。
正直、震えた。
楽しくなりました。
最後の矛盾がなければ。
まず矛盾点としては、姉と妹は別のチームに所属している。であれば姉が預言者を宣言して黒出ししなくてはならないのは同じ人狼チームの相方の方が良いに決まっている。
姉が妹を守ると嘘をつき、逆に勝とうとしているのであれば、死ぬ可能性を高める預言者騙りをする必要はないはず。
この疑問が解決できない。
本当にご都合主義の展開として説明するなら、預言者騙りをした時は妹の生存率を上げつつ、この場を混乱させてから死のうみたいに思っていたのか。
だとしたら、この姉は相当頭が弱い。
そして、最大のクライマックスになるであろう最終日3人での疑い合い。
これが、茶番でなくなる。
みんな、他の視聴者も吹き出して笑ってしまったんじゃないだろうか。私は草が生えました。
なんで、あんな顔をしているんだか…
ただ、まだ前半戦という件は良かったと思う。
村人として生き残る前半戦、生存した村人が人狼チームとして参加する後半戦。
まだ、後半戦を見ていないが人狼側として観るのは楽しみです。
【2015.3.26 YouTubeにて鑑賞】