「三度宇宙のお尋ね者へ、リディック!」リディック ギャラクシー・バトル 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
三度宇宙のお尋ね者へ、リディック!
「ワイルド・スピード」と並ぶヴィン・ディーゼルのもう一つの当たり役、宇宙のダークヒーロー“リディック”に扮したシリーズ第3弾。
あちこちのレビューと同意見。
1作目「ピッチブラック」はB級心をくすぐる佳作で面白かったが、2作目「リディック」は急に超大作になったわりにまるで覚えておらず…。
それにしても、3作目が作られるとは…!
全宇宙の支配を目論むネクロモンガーの王となったリディック。しかし、配下の裏切りに遭い、辺境の惑星に置き去りにされてしまう…。
前半は、サバイバル&モンスタームービー。
中盤は、おびき寄せた賞金稼ぎたちに奇襲をかけるサスペンスタッチ。
クライマックスは、リディックと賞金稼ぎらとモンスターが入り乱れるバトル。
傷付いた身体から徐々に適応能力を見せ、闇夜に潜みながら襲撃する様こそ、リディック!
異形のモンスターも「ピッチブラック」を彷彿させ、まさしく原点回帰。
無敵の強さを誇っていたような記憶のリディックだが、傷付き、モンスターに苦戦する姿はなかなか緊迫感ある。
数々のモンスターも見もの。
ツッコミ所が多いのはご愛嬌。
序盤の惑星の雰囲気がセット感丸出し。
他の登場人物(賞金稼ぎたち)はただの背景。
てっきり、ネクロモンガーに復讐する話かと思ったら、そうじゃなかったので、アレレ?
とは言え、前作よりかは素直に楽しめる出来。
やっぱりこの、B級タッチが本シリーズに合っている。
本作が日本で公開される時、気になったのが邦題。
前作は原題「THE CHRONICLES OF RIDDICK」が邦題「リディック」となり、今回原題が「RIDDICK」だったのでどういう邦題になるのかなと思ったら、「〜ギャラクシー・バトル」となるとはね…。