「だからみんなで」映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
だからみんなで
お馴染み映画ドラえもん第34作目。
今回は、名作の一つである第3作目「大魔境」のリメイク。
リメイク版は、たまに変に脚色されて、オリジナルが好きな者にとってはアレレ?となる時もあるが、今回は忠実にリメイク。
新味が無い、話が分かりきっている…と言うなら言えばいい。
元々の話が面白いんだもの。面白いのである!
冒険、友情、感動…。
この「大魔境」って、映画ドラえもんの中でも特に王道な気がする。
今回の主役はジャイアン。
冒険がピンチになったのは自分だと塞ぎ込み、旅の途中で、ペコにペロッと舐められ慰められ、ドラ泣き…ならぬジャイ泣きするシーン。
いつも威勢がいいけど、本当はまだまだ一人の少年。ガキ大将もつらいよ。
そして、終盤、炎の森の中をペコが一人歩き出し、それにジャイアンが続き、ドラえもんやのび太たちも続く本作屈指の名シーン。
旧作ではここに主題歌が流れたが、今作でもここに歌が流れ、どちらも“友情”を謳ったもので、分かっていてもやっぱりグッとくるし、オマージュも嬉しくなる。
ペコは旧作より声も含めイケメンになっていた。
サベール隊長=小栗旬の声もなかなか。
スピアナ姫=夏目三久は違和感。犬兵士=お笑い芸人は“あたりまえ”のように不必要。
今、3D版ドラえもんが人気だが、泣きたければあちらを、ワクワク大冒険がしたければ是非こちらを。
ラストののび太たちではないが、冒険したなぁ…、いい夏休みだったなぁ…という気持ちにさせてくれる。
コメントする