「ドランのすべて、か…」マイ・マザー SHさんの映画レビュー(感想・評価)
ドランのすべて、か…
同性愛の感情も、母子家庭の感覚も、自分には理解しきれないものがあるけれども、なぜかこの映画には共感してしまう。
真すっぐに、率直な感情が吐露されていて、こんなにも自らをさらけ出せるものなのかと、ただただ感心するばかり。
丹念に日常を描いているだけで、それが非常に面白い。普通ではない日常だから興味深く見ることができたのかもしれないが、普通のことでも感情を込めることで面白い事柄になるのだと、改めて気づかされる。自分の事を素直に出すことで、物凄い感情を表現できるのだろうが、まぁなかなかこうも素直にアウトプットはできないもの。
これだけドラン自らを出し切った作品であるのだから、これから彼の作品にとっても切り離せない重要なシンボルとなる映画であることは間違いない。
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