「4.2」マイ・マザー onakaさんの映画レビュー(感想・評価)
4.2
今まで一番もどかしくなった映画。息子と母親の愛情が空回りして、ぎすぎすしているのを見ると、悲しいと言うか本当にもどかしくなった。
母親の愛情、又は母親への愛情がテーマであると思うが、そういった愛情はほんとに力強いものだと思う。
主人公と年齢が近いので共感できるところが多くて、今見ておいて本当に良かったと思う。でも文化や境遇の違いから入り込めなかったところもあった。
あとフランス映画全般に言えることだが、なんとなくセンスが光っていて、映画全体的に哀愁を感じる。この映画は特にそうだった。度々流れるピアノのBGMがとても切なくて、心にしみた。
ドラン監督の演技にも驚いた。喧嘩をしているシーンでの白熱した演技には、ぼくまで気まずくなってしまうほどだった。
同じドラン監督の映画「mommy」も母親の愛情をテーマにした映画であるが、「mammy」の方がわかりやすいと思った。でも「マイ・マザー」の方が芸術性が高くて、ぼくは好き。こちらの方が感動は大きかった。(感動を比べることはナンセンスだと思うが)得に、最後の回想のシーン、別荘や岩場で仲良く母親と遊ぶところを見たら胸がじーんとして、目に涙が溜まった。
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