「LIFE!」LIFE! AKIRAさんの映画レビュー(感想・評価)
LIFE!
映画館で泣くのが恥ずかしい私。泣ける場面では頭の中で「楽しい事!」と考え、涙ぐむ程度にこらえているバカものです(誰も自分の事なんか見てないけどね)
でもこの映画だけは、恥ずかしながら、当時エンドロール中ずっと涙が止まらなくなってしまいました。(当時の自分には、「支えた人々に捧ぐ」的なメッセージが刺さり、いろんな思いがめぐってしまい)
昔名画座で観た映画の中で、惚れてしまったシャーリー・マクレーンに思いもかけず再会し、無償の愛でハグされ、酔いどれパイロットのヒューマンリーグ?のカラオケからの、登場した彼女の12弦ギターのデビットボウイ!で引き込まれました。
そして、ショーン・ペンのユキヒョウのシーンで、植村直己ゆかりの名機ニコンF3チタン!が出てきた辺りで、ベン・スティーラーって冒険というものをリスペクトしているんだなあと思い、完全に我を忘れました。(ショーン・ペンのあのセリフには、カメラもきっと「それでいい...」と言ったでしょうね)
でも映画館の明かりが点くまでに、目を閉じ深く息を吸い、顔も整え、映画館を出る時には「バカもの、明日からも全ての事に頑張るんだぞ」と自分に言い、冒険はしてないけど(昔はバイクとテントで林道も走ったんだけど...でも生きるってそれだけで冒険みたいなものだよね)10年後の今に至る、そんな忘れられない映画だったのです。
(そして妄想(空想)も悪くはない、と思います。現実から離れて映画に浸ることだってそうかもしれない(嫌な事も全部忘れて寝付きもいいし笑)。そこから自分なりに感じた世界感で、目指す一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。人間は精神の生き物ですから...)