「金のあるイケメン」ザ・イースト しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
金のあるイケメン
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映画なので、ドラマを設けるとなると、潜入者はオンナで、テロリストはイケメン。潜入捜査もので、男女が絡む、といえば、コスタ・ガブラスの「背信の日々」が思い出される。
やっかむテロリストにエレン・ペイジ。
エレン・ペイジはこういうインテリ・情弱がよく似合う。日本でいうと、学生運動で、リーダーに惚れてる役。
本作、そういう点では特に我々日本人には、設定としてはそれほど新味ではない。利益第一優先の製品安全性無視の企業に対し、制裁を加える、という行為も、なじみはある。
本作、とても「日本的」な設定。
このテロ・グループ、真剣なのはごく少数で、またそれらは、ほぼ私怨で動いており、実行犯も少数。のこりは、居場所のない輩なのだろう。
テロ・グループといっても、そこには、そこの社会が存在する。だから、イケメンはモテる。実際、テロを行うには、膨大な資金も必要。このイケメンは金もある。
こうしないと、映画にならないのはよくわかるが、そうすると、あまりに既視感にとらわれすぎるし、本作のご都合的なところが目立ってくる。
結果、「甘い」味しか感じない。
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