「間違い探しのような映画」もらとりあむタマ子 たきさんの映画レビュー(感想・評価)
間違い探しのような映画
大学卒業後なんの職にも就かず、家でダラダラ過ごすタマ子。特に大きな変化は起こらずにタマ子の日常が流れる。そんな中で起きる出来事やタマ子の心境の変化がかいまみえる。変化のない日常は絵的にもあまり変化はないがそのせいもあってちょっとした変化が目に留まる。まるで間違い探しのように楽しめる映画になっていると感じた。スライスオブライフは基本的に劇的にその人物の人生が動く瞬間を切り取るが、この映画は劇的とはいいがたいモラトリアムを切り取っているからこそ、リアリティーを感じるのかもしれない。その代わり、すごく面白い!という作品にはなかなかならないだろうけど。
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