「面白いけどもう少し変化が欲しい…前田敦子の好演が数少ない収穫」もらとりあむタマ子 かわちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いけどもう少し変化が欲しい…前田敦子の好演が数少ない収穫
前田敦子の醸し出す雰囲気は申し分ないのだが、ひねりが少なく、成長にしては季節と比例していかないようにも見え、あまり刺さらなかった。
自堕落なタマ子は、ひっつきむしのように実家で暮らしている。いるだけで何もしない。季節はあっという間に過ぎて行く。就職、父の再婚の話など、目まぐるしく変わる環境に少しずつ刺激され、動き始める。ただ、環境のリアルを求めすぎた結果なのか、一歩が小さく見えすぎてしまう。髪を少し切っただけのように、変化を変化として透過しにくい。街の中で魅せる前田敦子の脱力感と、写真から感じる変化の強さばかりが際立ってしまった。
自分を変えるには自分しかいない。そうだとは思うが、タマ子が動いたことは小さな成長なんだ!と言い切るには、描写が弱かったように思える。
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