「なんだか普通の映画になってました…」キック・アス ジャスティス・フォーエバー いくみさんの映画レビュー(感想・評価)
なんだか普通の映画になってました…
最高におもしろかった「キック・アス」の続編、またあのカッコカワイイミンディちゃんが見れる!とかなり楽しみにして見に行きました。
しかし、ひたすら痛快だった前作とは違って、今回は「普通に生きて行く」ことを強いられたミンディちゃんが痛々しかったです。
相変わらず強いんだけど、旧・現お父さんとの約束やら、学校生活やらで最初から最後まで窮屈そうなミンディちゃん。
なんだかいまいち爽快感に欠けて、「キック・アスのおもしろさってこんなんだっけ?」と見終わったあと疑問に思ってしまいました。
キック・アスは前回よりはヒーローっぽくなって頼りがいのある男になっててよかったですが、お父さんが〇んでしまって…。
スパイダーマンとかアメコミにありがちで安直な気がしてちょっといやだなあと思いました。
一方、マザーファッカーは見てていらつくくらいのただのクソガキで、悪役として全く魅力がないなあと思いました。
なのにかなりマザーファッカー側の描写が多く、いや別にこいつの事情とかどうでもいいし興味ないし、感情移入とかするつもりもないし、ってかなり白けてしまいました。
それよりミンディちゃんをもっと見せろよ!!観客が求めてるのはそれだけだよ!!って叫びたくなってしまいました。
今回は色々なモノ・コトにスポットを当てすぎて、どれも中途半端あるいは的外れになってる気がしました。
結局この映画はなにが言いたかったんだっていう…。
なんだか普通の映画になっちゃったなあ、って感じ。
でもまた次回作もありそうだし、次はさらに成長して強く美しく成長したミンディちゃんに会えると思ったら、また楽しみです。
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