「大丈夫じゃない「BABY」は熱くて若かった事を思い出しました」ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD1987 もしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
大丈夫じゃない「BABY」は熱くて若かった事を思い出しました
言わずと知れた…っていうか僕は知らなかったです。
日本で初めてのオールナイト野外フェス。1987年に阿蘇の麓で行われたBEAT CHILDの回顧映画です。
実は今年の夏に阿蘇に行った時に、阿蘇の大高原の真ん中にステージらしきものが見え、「なんてぇ無駄なものをつくってるんだろうか…使う奴いんのかな?」と疑問に感じてしまいました。
そのステージがこの映画の舞台になっていることなんてまったくしらず…
僕自身はまったくリアル世代ではなく、自分が小学6年生の時にBOφWYに多大な影響を受け、ヒムロックの熱さと規格外のかっこよさに憧れてた時には、周りはウィンクや爆風スランプに夢中になりながらも、そのBOφWYがこの世にすでにないバンドだと知り、とても悲しみながらも、少ないお小遣いをCDやビデオに費やしてました。僕にとってBOφWYは今の自分の原型を作ったバンドであり、BOφWYがあったから、やんちゃながらも真っ直ぐな高校、大学時代を過ごせてこれたと思っています。
なんていいながらも、今では誰もが忘れているバンドの一つであり、僕自身もこの映画を見るまで10年近く聞いていませんでした。
でも、本当にすごいメンツです!尾崎豊、渡辺美里、レッドウォーリアーズ、岡村靖幸、佐野元春、ハウンドドック、ブルーハーツ、ボウイ…本当にこんなフェスが嵐の中で行われ、阿蘇の麓まで何万という人が集まったと思うとその熱量の高さは本当に感じいるものがあるし、この時代をひっぱっていた「ロック」バンドのストレートな表現は今の日本の音楽にはない、武骨で素直で、でも斜めに物を見ている感じが本当に素敵でした。この時代に生まれていたかった…本当にそう思うとともに、自分がBOφWYにハマっていた若くて熱くて強かった時代を思い出しながら、もう一度その熱量を取り戻そうと本当に思いました。
誰もが社会人になって、社会に適合すること=目立たないことであったり、飛び出ないことであったり…に身を委ねることは多くなると思いますが、自分が信じたことを自分一人でも叫び続ける純粋さ…中学、高校では当たり前だった強さをもう一度持とう、そう思えたことがこの映画に出会えた一番の収穫です。
でも、確かに大丈夫じゃなかった「BABY」はこの映画で何かを感じるとは思うのですが、ちょい押し付けすぎでないですかね笑
そんなに言われなくても大丈夫です!!