「処刑人というよりは…。」THE ICEMAN 氷の処刑人 harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)
処刑人というよりは…。
マイケル・シャノン、レイ・リオッタ、ウィノナ・ライダー、クリス・エバンス、ジェームス・フランコという豪華な顔ぶれ。
クリス・エバンスなんてほとんど誰だか分からないというなんとも贅沢な起用。
まずは主役のマイケル・シャノンの顔力。
そしてレイ・リオッタと二人で映るシーンの胸ヤケしそうな濃さ怖さ。
ジェームス・フランコ特有の嘘臭い感じとかも良かった。
そして特筆すべきはやはりウィノナ・ライダーだろう。
この人昔は可愛くて人気もあったわりに(色々あって)今いちパッとしない感じがあったけど、本作を観る限り断然実力派女優です。
と言うように、演者の起用が上手くハマってたという印象。
ただ肝心なストーリーはと言うと…。
邦題の『氷の処刑人』というサブタイトルがなんともヒーローを連想させて頂けない。
処刑人というよりむしろ処刑される側の人の話だと思うのだが…。
あと家族を何より大切にしてるというが、そんなことは当たり前だし、外面が悪くても家では善き夫であり善き父である人はいっぱいいるはずで、主人公が特別凄い訳ではないと思うし、職業が殺し屋だからなんて論外である。
100人も殺しておきながら家族を想って泣いたところで、殺された人にも家族がいたことを考えれば身勝手以外の何物でもない。
まぁ話しとしてはムチャクチャな映画だが、俳優陣の頑張りでそこそこ観れる作品にはなっていると思う。
ウィノナ・ライダーの今後には期待できるのではないだろうか。
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