「ヴァルと二人の仲間たち」ミッドナイト・ガイズ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ヴァルと二人の仲間たち
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「セント・オブ・ウーマン」のアル・パチーノ、「ディア・ハンター」のクリストファー・ウォーケン、「リトル・ミス・サンシャイン」のアラン・アーキン、三大オスカー名優共演のクライム・ドラマ。
おっと訂正、クライム“コメディ”ドラマ。
長い刑期を終え出所した老ギャングが仲間と共に人生最後のケリを着ける。
この面子ならシリアスに出来るものを、意外や、ユーモアを滲ませる。
三人の掛け合いは言うまでもなく、パチーノが○○するシーンなんて、いつぞや見た「ミート・ザ・ペアレンツ3」でデ・ニーロが似たようなシーンをやった時と同じくらい、名優がよくやるよ!
ズボンを脱いで女に履かせろ、で言い合いになるシーンも、子供の喧嘩かい!
三人の関係性も錆びない男の友情!…なんてのじゃなく、腐れ縁な感じがいい。
義理人情的な何処となく日本の任侠道を彷彿させる。
実を言うと、ちょっと不発感も。
ユーモアはクスッと滲ませる程度で、特に笑えはしない。
アラン・アーキンは途中昇天。
最後は、アメリカン・アウトレイ爺が大暴れ!…かと思いきや、肩透かし。
あくまで渋めに、名優たちが肩の力を抜いてリラックスした小品。
御三方では、クリストファー・ウォーケンが特に良かった。
主人公の出所を出迎えるが、実は組織から暗殺を命じられており、さらに孫娘にも脅しの魔の手が迫りそうになり…。
友情と命令の狭間の苦悩。
エンディングのボン・ジョヴィの主題歌がしみじみ。
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