「男たちの愛憎劇。」フォックスキャッチャー せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
男たちの愛憎劇。
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デフォックスキャッチャーという財閥が経営するレスリングチームの副コーチをその社長デュポンが殺害した実際の事件の話。
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なので、被害者と加害者がメインの話かと思えば被害者の弟がメインで話が進む。私この事件全く知らなくて、途中気になりすぎて事件を調べたらえ!?兄が死ぬの!?なんで!?どうして?っていうミステリーとして見れたので結構面白かった(笑).
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弟のマークはオリンピックで金メダルを取ったものいつも兄の影に隠れてかつメダリストとは思えない地味な生活を送ってる。両親のいないマークは父ように接してくれるデュポンに依存する。
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デュポンも毒親の母を持ち、執着をしている。おそらく「アメリカ的な強い男」になって母親に認められたかったデュポンも、マークの父のように接することで自分の欲を満たしてた。(性的なこともしてたっぽい?)
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マークの兄デイブは、デュポンがなりたかった理想でそれが叶わないと知った時、自らその理想を破壊する。とんでもない愛憎劇でしたね(笑).
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ネトフリのドキュメンタリーで劇中にもでてきたテレビの取材場面が、実際の映像で見れるんだけどデイブとデュポンはめちゃくちゃ仲良さげ。この映画では全く真逆に映っていて、やっぱテレビって見せたいように見せる、1部を切り取っただけ、なんだなと。それは映画にも言えること。
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『マネーボール』の監督なので、スポーツ映画だけどくらーいテンポで良かったです。
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