悪の法則のレビュー・感想・評価
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キャメロン・ディアスのつけぼくろとチータ
リドリー・スコット作品は、物語に隠された「謎」が魅力のひとつだったのだが、最近は単に「意味不明のひとりよがり」になっている。
人類の起源を暴くと言いながら主題はどこへやら、終わってみればエイリアンの誕生秘話になってしまった「プロメテウス」にはがっかりしたが、この作品はそれ以上に観客不在の大作。
事前にあらすじでも読んでおかないと、何をやっているのかさっぱり分からない。
想像を働かせれば、そりゃある程度は理解できるが、主要5人の役割りと関係にまったく触れることなく、映像だけが進む。話が進むのではなく、ただフィルムだけが駆けていく。そんな感じだ。
弁護士が、なぜ、どうやって裏社会のビジネスに手を染めたのかもまったく語られない。
前半はただただくだらないセリフで、何度睡魔に襲われたことか。ひょっとして、ボーッとしている隙に大事な台詞があったのかな?
この作品を観て分かったことは、人生を謳歌しているように見えるセレブでも、けっきょく誰かに支配されているということ。
素人が、ルールも知らんと裏社会に手を出したらアカンということ。
ルールを知る者は昼寝を貪り、知らない者は死に怯えながら逃げ惑うことになるということ。
目に残ったのは、キャメロン・ディアスの両目下の“つけぼくろ”だけ。
それと、チータがカッコよかったな。
個人的にはとても良かった!
この恐怖の盛り上がらせ方。やっぱり上手い。そして美学がある。
リドリー・スコットが好きなら納得できる作品なのでは。自分は期待していたものが観られた。
ある意味エイリアンシリーズ最新作。
不条理過ぎる法則・・・
一体いつになったら話が盛り上がるのだろうか・・・。
世間の評価通りやはりこの映画は駄作なのだろうか・・・。
そう思いたくもなってしまうような、とにかく退屈な会話劇を中心とした前半戦でしたが・・・最後まで見終わってみれば、後から後からジワジワ来る感じが、思いのほかツボな作品でした。
まあ確かに手放しで面白かったと言えるような映画では無かったですが、かと言って単純につまらないと切り捨てることも出来ないような、妙に味わい深い映画だったと思いましたよ。
豪華キャストの面々が、皆それぞれイメージと逆のキャラクターを演じていたのも印象深かったですね。
ハリウッド映画のお約束を覆すように彼らが追い込まれていく姿は、新鮮味があってこれはこれで面白かったですよ!
ちょっとした欲を出したが為に、不条理な・・・不条理過ぎる悪の法則に嵌ってしまった御一行様方・・・その容赦無さ過ぎな様子には、思わずブルっと震えました・・・。
まあよくよく考えてみればそんなに深みのあるストーリーでは無かった気もするのですが、それをいかにも深みを感じれるよう作り上げてしまうリドリー・スコット監督は、75歳になった今でも未だ衰え知らずですね。
マイケル・ファスベンダー(カウンセラー)・・・ちょっとした欲を出したばかりに、悪の法則に嵌ってしまった主人公を好演。
身の丈に合ってない派手な生活や、どこか人間的に好感の持てない部分を見てしまえば、その後の展開は自ずと想像できた訳ですが、それにしてもほんのちょっとの欲を出しただけでこんなことに・・・やはり人間真っ当に生きるのが一番ってことなんですねぇ。
ペネロペ・クルス(ローラ)・・・健気に主人公を愛する可愛らしい彼女と言っただけのキャラを演じたことにある意味ビックリ。
主人公は、社会的地位もあって、こんな美しい彼女がいて、他に欲しいものなんてなかろうに・・・人間の欲って本当に怖い。
キャメロン・ディアス(マルキナ)・・・いつものはじけまくったキャラは封印し、今回は何か裏がありそうな妖艶な女豹に成りきっていましたね。
それにしても車とのアレには唖然呆然でした・・・何気にこう言う一癖ある役の方が向いているんですよね、本当は。
ハビエル・バルデム(ライナー)・・・「ノーカントリー」とは真逆過ぎるチャラい風貌・キャラに、ちょっとビックリ。
まあとにかくいい感じで死亡フラグが立っていましたね。
ブラッド・ピット(ウェストリー)・・・あのブラピがこんなキャラを演じるとはこれまたビックリ。
深みがありそうで一番おバカなキャラでしたもんね。
あれだけ偉そうに助言しておいて、まさかの・・・。
ブルーノ・ガンツ(宝石商)・・・何気ない台詞が後々深みのある言葉へと変化。
この映画はそんなシーンが多いので、睡魔に襲われないよう体調の良い時に見ることをおススメします!
ジョン・レグイザモ(チョイ役)・・・本当にチョイ役でしたが、私はこの方が出てくると妙に嬉しくなってしまうのです(笑)
まあそれにしても、人間のちょっとした欲望や変な自信って、本当に怖いものですね。
身の丈にあった生活で、ささやかな幸せを噛み締める、それが一番ってことですな・・・。
すごい怖いです
人間って恐ろしいです。キジルシの世界がリアル。
リドリー・スコットよくぞやってくれました。いい出来!
最初から最後まで、切れ味抜群の恐ろしさとハードボイルド。徹底的でとてもGoodです!
台詞の数々が深くて残る。
けど細かいストーリーは何だかよくわからないぞ
しかし、それでも体感できた!
この映画すごい!
見た後も不条理な世界が尾を引く
こりゃ忘れられない映画になりそうだ。
原因は結果を否定できない
不条理にも思えるが、原因は結果を伴う。自分の行動には責任を負わなければならない。映画的な演出はなく眈々と進むストーリーには恐怖ではない怖ろしさがある。人生の過ごし方に考えを馳せらせられる。
テーマが分かれば記憶に残り続ける
この映画は人間ドラマでは無く、人間と世界の関係を描いた映画だ。だから登場人物に共感しようと思ったりうまく納得の出来る因果関係に置き換えて考えようとしてもあまり意味が無い。
この映画はたぶん多くの人にとってとても難解に感じると思う。その理由は幾つかあって、1つはストーリーでは無くテーマをを描いている映画だからだ。しかも心理描写は殆ど無く事実だけを切り取って構成されている。20億円クラスの麻薬取引の物語でありながらその取引内容には意味が無い。また登場人物の不用なバックボーンは一切が端折られている。例えば弁護士が非合法な世界へ踏み出した動機が曖昧なのはそれに意味が無く、違う世界へ足を踏み入れた事が重要だからだ。反対に語られるセリフやシーンには全てそれ以上の意味がある。
もう一つはコーマック・マック-シーの全著作を知らなければ本当のテーマを知るのは難しいということだ。マッカーシー作品に通奏低音としてある、絶対悪、善悪とは無関係の死、野生、価値観の違う世界への越境、そして人間の善性等を知った上で観ない限りこの映画から本当の意味を見いだすことは困難だ。また見いだしたとしても解釈は1つでは無い。
コーマック・マッカーシーがノーベル文学賞候補に挙がるくらい評価が高いのは、人間と世界の根本にある深い問題をただの出来事を通して描くからだ。だから読み手はそれを読み解く知識が必要だ。本であればある程度の前提を知っている人しか手に取らないだろうが映画は違う。リドリースコットのハリウッドスターが大挙して出演するノワールという前提で楽しむつもりであれば面食らうだろう。そしてそれは観客のせいじゃない。そこのミスマッチはおそらくこの映画を思った以上の低評価にしてしまうだろう。
ただこの映画を観た後に意味は分からずとも不思議な何かを感じたなら是非脚本をはじめとしたマッカーシーの著作を読んでみることをお勧めする。
期待して損した
豪華キャストと裏社会を描くストーリーということで期待して見たがガッカリ
自分的には裏切り裏切られて最後まで黒幕は誰?的な流れを想像していたのですが全然違いました( ̄▽ ̄)
見る人を選ぶ映画なのかな?私には合いませんでした。
残念
これは観客を選んでしまう映画になってしまった。
コーマック・マッカーシー。ピューリッツァー賞が映画にないのはなぜか。この映画が答を見せてくれたのかもしれない。
「ノーカントリー」が高く評価されたのは、それは言うまでもなく、コーエン兄弟の功績である。小説がどうだったかは知らないが、映画というフォーマットに変える作業がうまくいったのだ。
リドリー・スコットはこの年代の監督にしては多作だ。多作ゆえにとんでもない映画がたまに混ざる。
彼をもってしても、この難解な脚本を見せられるものに仕立てるのには無理があった。
役者たちがみなよかっただけにもったいない。
要するに金の取り合いなわけで、それを高尚な何かのように見せようとしているだけなのだ。若い頃のガイ・リッチーがすでにやっている。「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」は傑作だった。
映画に高尚さは似合わない。だからピューリッツァー賞はいらない。
プロメテウスで下げな人は未鑑賞で!!
「エイリアン」はもとい
「テルマ&ルイーズ」が大好きだった。
ながら、「プロメテウス」にやられたので
豪華キャストの予告に惹かれの鑑賞。
やっぱりつまらなかった。
哲学的要素を散りばめたかったのか??
にしても、2時間弱とは思えない。
長ーい1時間58分!!
迷ってる人は、DVDでも後悔するかも・・・
キャメロンがふてぶてしくてイイね!
それぞれのシュチェーションが説明不足でわかりにくく面倒くさい。
予告の『誰が…究極の悪か?』なんて気にせず豪華キャストを楽しんで観る方が面白いんじゃないかな。
キャメロンが久々にふてぶてしくてイイね! 金歯がcool!
装飾を施しただけの、ただのゴミ。
リドリースコットは死んだ。
去年のプロメテウスを本人の死亡確定とするなら、悪の法則はリドリースコットの葬式。
荼毘に付すから、もう生き返って来んで良いで。
それにしても作品としてこの墓碑はあまりにも惨めで悲しすぎる。
ペネロペもブラピもようこんなヨゴレ映画に出たなあと、違う意味で感心してしまった。
役も完全なヨゴレやし。
さらばリドリースコットよ。
エイリアンの喰いすぎで、感性が壊れてしまったのか…。
ただただ残念すぎる遺言でした。
骨は拾いません。
なんだかなぁ~。酷い映画だ、これは。
監督がリドリー・スコットで、出演俳優陣がマイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、ブラッド・ピットと言う錚々たるメンバー。凄い作品が予想されるんですが・・・。
いやぁ、一体全体どう言う映画なんですかね? ラストのセリフが語られた時、劇場内騒然(?)。確かに、「えっ?」と言う音と言うか、声なき声が聞こえました。あれで終わりとは・・・。
中身も、意味不明。必要以上にエロだったり、簡単に殺したり。上記の錚々たる俳優陣も例外ではありません。
でもなぁ、駄作とは言いたくないんだよなぁ。駄作は何か違うところがあるんですが、かと言って、さっぱり面白くもない。一体全体どう言う映画なんですかね? 残念です。
別の監督で観たかった、かも。
評判が悪いと聞いてたので躊躇したが、アメリカ映画の新作が見たくてみる。中身はまったくハリウッド映画ではないが、ハリウッド映画らしくなっているのはなんといってもキャストの豪華さだろう。マッカーシーの脚本は、完成品から察するに、面白い。だけども、これは、「ノーカントリー」みたくアートハウス映画にすべきだったんじゃないか。FOXはなんでこんなものをやったのか。キャストか。
映画はかなり挑戦的な「悪」を巡る現代の寓話みたいな面白さで、ポップコーン族にはさっぱりだろう。配置されたキャストとチーター、衣裳含めてよかったけれど、人殺しの仕方、狙われ方、後半の畳み掛けも一応、面白いが、多分、コーエン兄弟のほうが面白くできたんじゃないか、そんな映画。
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