悪の法則のレビュー・感想・評価
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見た時点で負け
誉められて伸びるタイプの子は見ない方がいいよ、これ説教映画だから。
見た後で「何これ?」と文句つけても、逆に説教で返されるだけだから。そういう作りの映画だから。
よく知りもしない麻薬ビジネスに気軽に手を出した主人公の戸惑いと、マッカーシーの脚本と知らずに豪華キャストの娯楽映画だと勘違いして気軽に見てしまった観客の戸惑いがシンクロしている。
そして他の人も書いているが、観客の不満と映画のテーマが見事に合致。
「つまらない。こんな映画だとは思わなかった」と不満を言っても、「この映画を選択したお前が悪い」とバッサリ返されるだけ。「自分の選択に責任をとれ」と映画の中で懇切丁寧に説教している。
「分かりづらい」と観客が文句をつけても、「世の中は分からないもの。分かった気でいる方が傲慢」が、この映画のテーマ。
「共感出来ない」と喚いても「共感なんて幻想だ」だし、「エログロがすぎる」と怒っても「人間は基本エログロ。それを誤摩化すな」が話の核。
「台詞が長い」とグチっても、主人公は話をちゃんと聞かなかったからエラい目に遭う。大事な言葉は何か、自分で見極めろって事。
どういう感想を持とうと見た時点で観客の負け。
観客の不満に対して、映画の中でちゃんと答えは出ている。それに気がつかないだけ。
僕の不満は、ベットシーンがダサすぎる、音楽がダサすぎる、その他いろいろダサすぎるっていう点。
後で考えるとそのダサさにも意味があった。馬鹿に見せかけてアタマの良すぎる映画。
まあ、テーマを読み解くのが観客の仕事じゃないしね。
妙な殺人ガジェッドやら開脚やらを生温かく見守るくらいのスタンスが僕には合ってるのかも。
後味が悪過ぎる
セブン以来の後味が悪い作品だった。二回は見たくない。メキシコが恐ろしい所だということと、死がなんでもないことで死後はゴミのように捨てられていく淡々とした弱肉強食的な動物の世界観をみた。
無駄遣い
まず、ストーリーが強引に進んでいきます。
え?何の話?という話の始まり方で、話が進むにつれ理解するしかない。
さらーっと見ていると全く理解できない。
結局黒幕は、、、ってなんかあれこれでいいんだよね?と確認をとりたくなるような映画です。
出演人の豪華さで下調べもせずに見に行ってしまいましたが、映画館でなくてもレンタルDVDで十分な作品です。
1800円も出して見る映画ではなかったです。
期待が~…
期待して通常料金で観た私のような一般人にとっては今年最大級の駄作だと思います。ただ、敏腕弁護士があんなにバカじゃないでしょ!?あと無傷で生き残ったのが死刑囚の母ですし、多分弁護士と組んで復讐すんじゃ!?とか…。
ペネロペ・クリスのあんまりな役に比べてキャメロン・ディアスの異常な役の作り込みから見て続編作りますよ。絶対。
『悪の世界の掟』
この豪華役者陣のポスター見たら映画好きは観ないわけにはいかないでしょ?って感じでさっそく公開初日に鑑賞。内容は微妙。でも玄人好みのドラマ性。
表社会の象徴的存在のようにカテゴライズされる弁護士でかつイケメンが闇の世界の甘い欲望に吸い寄せられ、悪の道をかすめてしまう。
悪の世界からの度重なる忠告にも関わらず、いつしか取りつかれてしまった麻薬にほんの少しのボタンの掛け違いによって悪の世界を取り巻くシビアな地獄へと急転直下、表社会で交わる大切な愛する人をも巻き込んで破滅へと追い込まれる。
人間誰もが吸い寄せられる衝動に駆られる悪の世界への魔力。その人間の脆さや邪念を巧みに描くストーリー、随所に出る深く重い言葉(台詞)の数々は秀逸。
『悪の法則』とは『悪の世界の掟』というメッセージ。賛否両論ありそうな映画、がこの豪華役者陣によって決して軽薄さがない濃厚さにはきっと満足。
傑作だと思う。
傑作だと思う。
アカデミー賞脚本賞のノミネートは、ほぼまちがいないのでは。
しかし、ここでの評価は芳しいものではない。
そりゃあ、まあ、そうだ。マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、ブラッド・ピット、ハリウッドを代表するスターが登場するのだけれど、ストーリーも描写も役柄も、陰々滅々、暗澹冥濛。そのため、羊頭狗肉、ふざけるな、と思ってしまうのだろうし、話の展開だって説明不足なところもある。でも、そんなことは、百戦錬磨な作り手と演じ手は百も承知。闇の世界、裏社会を、そして、この世には不条理なこと(=筋が通らないことや道理が立たないこと)も存在するのだということ、それを我々に映像で疑似体験させてくれるのだから。それも天下の美男美女によって。
セリフの数々がふるっている。
主人公が若干の報酬は得るにせよ、職務として至極真っ当で取るに足らない行為によって、想像するだにしていなかった事件に巻き込まれ、しかし、相手からするとそれは裏切り行為であって、それを画策したのはあくまでも主人公だと思われ、これは主人公にとってはなんとも理解しがたい不条理な局面。そんな局面を少しでも好転させようとメキシコの有力者にじかに相談、そののち電話で必死に援助を請う主人公に対し、その有力者は、
「オレにわかるのは、あんたが自分のした間違いを何とかしようとしている世界は、あんたが間違いをしてしまった世界とは別の世界だってことだ。あんたはいま自分が岐路に立って進むべき道を選ぼうとしていると思っている。でも選ぶことなんてできない。受け入れるしかない。選ぶのはもうとっくの昔にやってるのだから。」
と穏やかな、しかし有無を言わさぬ説得力をもって、告げられる。
美しく愛しい婚約者も行方不明となってしまい、主人公の途方もない絶望感、どうしようもない閉塞感、惨殺されるのではという恐怖感、それらが、観客も拒否することができすに、ヒシヒシといやおうなくスクリーンから押し寄せてくる。
そうなのだ、僕らは日々、選択して日常を過ごしている。
その瞬間ごとの選択をどこまで意識しているかにかかわらず。
その結果が、いままさに、自分の置かれている状況。
今朝、一日を過ごすための靴の選択に少しの躊躇が生じ、その迷いの時間が生じたために、通勤途上で交通事故に遭遇せずに済んだのかもしれない。こう書くと運命論者めいてくるのだが、それでも、よりよい明日のためには、そのときに最善と思われる選択をするしかない。
だから、この映画を見終わって結果的におかんむりになってしまった観客も、数ある上映中の映画のなかから、この映画を選択した時点で、もはや泣こうが喚こうが身をゆだねるしかない。そして、作り手と演じ手が披露するこのストーリーとこの映像だからこそ、巨大な説得力を伴って観客の上に注ぎかかるコーマック・マッカーシーによる極上の警句の数々、それらを味わおうとしないのは、あまりにも惜しいと思う。
まあ、ガールフレンドと2人でデートムービーのつもりで見に行って、「傑作だったね」 と言おうものなら呆れ顔をされてこれっきりにされる可能性は低くはない。でも、それはそれ、その言葉を選択して、彼女に告げてしまったのはあなたなのだから。
エゲつない...
予告編のイメージからいい意味で期待を裏切られた。
法則性のない不条理の嵐にさらされ、次第にゲームオーバーを実感していくファスベンダーのマジ泣きはあまりにもリアル!
小学生の頃近所の悪ガキに不条理な暴力をうけた時の涙とおんなじだ。
共感とかいうクソみたいな感情の入り込む余地のない涙とは、なんて味わい深いものなのだろう。
ともあれこの作品は万人に向けて作られた物ではなく、他人の不幸を蜜として喜ぶクズにはたいそうウケがいいであろう。
そういう奴はたいてい惨めったらしい貧乏人と相場が決まっているものである。
ワイヤー巻き取り式首切断機などのガジェットも秀逸!非常におすすめ!
超ドS級のクソ映画だ!
というのが、最初の感想。
しかし、嫌いじゃない。
後から考えれば考える程に味があって面白い映画であった
これから確信に迫るのか?という場面で映画がプツッと終わりエンドロールに入る
周りの観客からは「意味が分からん」との声があちらこちらから聞こえてきていたが、私も度肝を抜かれながら考えた
分からない部分は...なかったではないか
全てにおいておおよそ想像がつくのだ
そして、その想像がおそらく正解なのだと
確信に迫らずして確信をついた。
新しい感覚の映画であった
監督さすがだな...
と、頷いてしまう作品なのだ
大胆な描写でひきつけた冒頭のペネロペの官能的なシーンから、目を覆いたくなるような殺害シーン。さらにはこれ以上ない恐怖感を間接的に観客に煽ってくる。
そして、顎が抜け落ちそうなラスト
このような描き方ができる監督はやはりリドリー・スコットならではないだろうか...
いい話ではないにしろクオリティは高かった
そう思える映画であった
悪の法則
豪華な俳優と監督の割にはわかりにくい。いったい誰がどういう役割なのか老化のためかとあきらめました。でも女優が年相応な老け方をするものだと感じてしまいました。お金があったら観に行ったらいいでしょう。
共犯行為
今作は多くの前提に頼っている。ハビエル・バルデムやブラピはそれだけで大物としての存在感を観客側に惹起させる。終盤まで実行に移されない凄惨なシノギの数々は、これまであらゆる媒体で作られた残酷描写を経由して観客を不安にさせる。そのため、そうした下支え、知識がなければ今作は勿体ぶって台詞をいじくりまわしてばかりに思えるだろう。今作を最初から終わりまで楽しんだ人は、いわば作り手と共犯関係にあると言える。
悪の法則は悪の連鎖
悪の法則は悪の連鎖、複雑化した人間関係やストーリーが有るわけではなく、基本主軸周辺しか描かれていないので、主題がシンプルに書かれている。悪の入り口での警告を何度も受けていたのにも関わらず、受け入れて悪の道に進む様子は現代の欲望社会をも指し示す、云わば倫理観を象徴しているようだ。自分自身を制する倫理観や悪の入り口への罪悪感は誰の心にも有るのでは、無いだろうか?飽くなき欲望との戦い。
プリンスシネマ
感想は。。。美しい
豪華な豪華なキャスティング。
キャスティングだけで見る価値があると思い、全く期待しないでの観賞です。
豪華キャストの映画は大抵キャスト負けするからです。
なんとも、不親切な、説明不足な映画でした。
この人は誰?何してる人?えっ?どんなつながりで?誰一人何をしていて、どんな人なのかわからないまま、話がはじまります。
最後まで、どうゆうことだったんだろう?誰が満足したんだろう?これで本当に思惑通りだったのだろうか?と疑問をもちながら終わりました。
でも、私的にはじわじわくるというか、これはこれでありなんだと思いました!
所々のセリフが重く、小説のような言葉選びも素敵です。
数日間はもしかして!なるほど!そうゆうことかも!と頭のなかで、謎を解決するようなわくわく感が続きました。
後から考えさせる新感覚で、私ははまりました。
ブラピの使い方はちょっと許せない。
脇の脇の脇役なのにも関わらず、ブラピだから、無理にあんなに登場させてしまったのではないかと思わされてしまう感じでした。
あと、やっぱり最後の乾杯は納得できない。思惑通りに事が進んだとは到底考えにくく、無理矢理感が否めない。
とにもかくにも。。。キャメロンは相変わらず美しい。それだけで、充分価値があると思います。
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