「長話の法則。」悪の法則 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
長話の法則。
かなり前から大宣伝予告していただけあって、宣伝効果は
あったものの、これだけのスターを起用してこの仕上がり?という、
なんかもう、纏まりに欠ける脚本の法則?を感じてしまった本作。
原作には忠実なんだろうけど、まぁ~とにかく陰惨な話の連続で、
そのうえ85%強がダイアローグときてる。長い、長い、長い、長い…
一体コイツの話をどれだけ聞いてりゃいいんだよ?と堪え性のない
私のような人間には不向きな作品かもしれない。。
しかし観終えてしばらく経つと、確かに邦題通りかもしれないな~
という、妙な説得力は芽生えてくる。
野生の法則じゃないけど、確かに悪の上には、さらなる極悪が
存在していて、お前らなんかクソ同然。とばかりに脅しにかかる。
今作の黒幕の存在は(どう見ても)まったく謎ではなかったので、
あの顔つきといい、やってること、言ってることといい、コイツが
陰でなんか企んでるんでしょ?という具合だった。加えて主人公の
カウンセラーが、何だか気の毒というよりあんたバカ?と思うほど
まんまと罠に引っかかる。あれで敏腕弁護士なの?ホントにー?
真面目なウサギを餌食にする強欲動物がすぐ近くにいるのに。
キャー、怖い!でもゼンゼン話が進んでいかないんだわ。
ブラピが出てきて延々とカウンセラーに説教するその言葉が、
後でまんま効いてくるところも、エェ~という感じでひねり感ゼロ。
怖い話はそのまんま怖くて、怖い存在はそのまんま怖い。
だったら初めからよく心得ておけ。と素人の私でも申し上げたい。
某国を悪く言いたくはないが、先日観たドキュメンタリーにもあった
ように、簡単に人が殺されて、さらにはゴミとして捨てられる現実。
生まれたばかりの赤ん坊ですら、あの場所に遺棄されるんだそうだ。
そんな場所で生活している(例え永住じゃないにしても)外国人なら、
外でなにが行われているのか、少なくとも勉強しておくべきだし、
周囲に何らかの悪が存在することにアンテナを張っておくべきだろう。
幸せボケしているのは日本人だけじゃなかったんだー。なんて、
こんなところで納得したくないほど、首へのホラーが襲いかかる。
(キャメロンの車上シーンはまさに悪夢^^;想像するだけで怖すぎ~)