「共犯行為」悪の法則 ToHoukuさんの映画レビュー(感想・評価)
共犯行為
今作は多くの前提に頼っている。ハビエル・バルデムやブラピはそれだけで大物としての存在感を観客側に惹起させる。終盤まで実行に移されない凄惨なシノギの数々は、これまであらゆる媒体で作られた残酷描写を経由して観客を不安にさせる。そのため、そうした下支え、知識がなければ今作は勿体ぶって台詞をいじくりまわしてばかりに思えるだろう。今作を最初から終わりまで楽しんだ人は、いわば作り手と共犯関係にあると言える。
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