「キャメロン・ディアスのつけぼくろとチータ」悪の法則 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
キャメロン・ディアスのつけぼくろとチータ
リドリー・スコット作品は、物語に隠された「謎」が魅力のひとつだったのだが、最近は単に「意味不明のひとりよがり」になっている。
人類の起源を暴くと言いながら主題はどこへやら、終わってみればエイリアンの誕生秘話になってしまった「プロメテウス」にはがっかりしたが、この作品はそれ以上に観客不在の大作。
事前にあらすじでも読んでおかないと、何をやっているのかさっぱり分からない。
想像を働かせれば、そりゃある程度は理解できるが、主要5人の役割りと関係にまったく触れることなく、映像だけが進む。話が進むのではなく、ただフィルムだけが駆けていく。そんな感じだ。
弁護士が、なぜ、どうやって裏社会のビジネスに手を染めたのかもまったく語られない。
前半はただただくだらないセリフで、何度睡魔に襲われたことか。ひょっとして、ボーッとしている隙に大事な台詞があったのかな?
この作品を観て分かったことは、人生を謳歌しているように見えるセレブでも、けっきょく誰かに支配されているということ。
素人が、ルールも知らんと裏社会に手を出したらアカンということ。
ルールを知る者は昼寝を貪り、知らない者は死に怯えながら逃げ惑うことになるということ。
目に残ったのは、キャメロン・ディアスの両目下の“つけぼくろ”だけ。
それと、チータがカッコよかったな。
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