「システム」悪の法則 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
システム
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コーマック・マッカーシーの書き下ろしと聞いて、この作品の意味をやっと理解できました。
彼の原作である「血と暴力の国」を映画化した「ノーカントリー」では、ひとりの殺し屋シガーが、悪の象徴として描かれていました。
この作品は、法則そのものが悪の象徴として描かれています。悪はマルキナではありません。
悪というシステムに、悪が集まるだけです。そして、悪は独り勝ちという法則を持っています。今のところ、マルキナが勝っている様に見えるだけです。
例えば、その法則を世界や国家、社会、市場などに置き換えてみるのも面白いかもしれません。
法則には必ず、勝負にもならない敗者がいるのです。
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