「最後の旅行と死生観」僕が星になるまえに kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
最後の旅行と死生観
ついつい倫理的なことや、法的なことまで考えてしまいました。末期がんで余命いくばくもない状況のジェームズ(カンバーバッチ)が主人公で、親友であるデイヴィー、ビル、マイルズの4人でジェームズのためにウェールズのバラファンドル湾へとキャンプしながら旅をする。
ジェームズ以外ではマイルズの覚悟に注目してしまいますが、祭りみたいなパーティで天使の羽をつけた少年にロレックスを盗まれ、海に投げ捨てられるという災難。さらには携帯が鳴ったことで、デイヴィーに取り上げられ海に落ちてしまうなどといった災難続き。ただ、ジェームズに真摯に向き合うには日常の生活を投げ捨ててもいいという意気込みが感じられた。ただ、会社が破産寸前だったり、ジェームズに秘密を打ち明けねばならないのだ・・・
みんなアラサーなんだし、死んだらどこに行くの?なんてことも天文学的な話へと発展したりする。ダークマターの隙間あたりに・・・という言葉にも悲しみに満ちていて、みんな俯いてしまう様子がいい。
旅自体が困難続きであり、まるでサバイバル生活をしているかのよう。これが人生そのものだということも描いてあるのですが、他の3人には未来がある。苦痛との戦いしかない残された人生はいやだ!
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