劇場公開日 2013年11月30日

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「家族なのにいろいろさまざま」おじいちゃんの里帰り chibirockさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5家族なのにいろいろさまざま

2014年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

生まれた国、育った環境、信じる宗教も言葉も違う家族が、おじいちゃんの故郷、トルコへ旅をすることになった。
家族でのパーティーや旅の道中で、孫娘が甥っ子におじいちゃんの生い立ちを語りながら、今と昔、2つのストーリーが並行して進む。
楽しい時間、諍い、新しい出会い、再会、別れ、いつもバラバラな家族がひとかたまりになって、非日常的な日々を共にする旅。
家族のほとんどが初トルコなので、へー、こんなとこなのか、トイレこんな素朴なのか、と観てるこっちも一緒になって旅してる気分。

トルコ人の血を引く息子よりトルコに順応する生粋のドイツ人妻、移住した当初は恐る恐るだったのに、いつの間にかすっかりドイツ化したおばあちゃんだとか、バックグラウンドだけでは一概に決めつけられない人間模様が面白い。

日本で生まれ育った日本人には、こういうギャップがわからなくて面白い。
観る人の立場によって、感じ方は異なるのだろなと思うとまた面白い。
そしておじいちゃんが皆を旅に連れ出した本当の意図。

家族のロードムービーかー、と、軽い気持ちで観に行ったのに、久々に泣けてきてしまった。
良作!

chibirock