「佐藤泰志の世界がリアルに質感と重量を持って存在している!」そこのみにて光輝く mac-inさんの映画レビュー(感想・評価)
佐藤泰志の世界がリアルに質感と重量を持って存在している!
「ぼくが生きてる、ふたつの世界」がとても良かったので、
帰ってきてから配信で見た。
で、またぶっ飛んだ。
この映画の世界がリアルに質感と重量を持って存在している、としか思えない、というか凄い。
この監督は凄い!
神々しいぐらい菅田将暉がいい。
無邪気で可愛いくて切なくて。彼はこんな世界から抜け出したいと思ったのに、って、切ない。
あと池脇千鶴がこんなにいいとは!昔から鼻につくぐらい上手いけど、あまり好きではなかった女優だったけど、こちらも切なく愛おしく、魅力的に見える。
綾野剛もそこそこいい。
あと火野正平がいいし、伊佐山ひろ子がなかなかいいし、高橋和也がいいし。
ラストがなんともこの原作の佐藤泰志の世界を象徴するようなラストシーン。
この監督で、リアルなアクションものを撮ってもらいたいと思った。
アクションものなんて、多分、彼女の嗜好にはないと思うが、優秀なプロデューサーがリードして深みのあるアクションものを撮ったらさぞかし傑作になるのでは、と思う。
白石和彌が撮るようなジャンル。赤い血が流れるリアルな熱いアクション映画になると思う。
って脱線したけど、一気に贔屓の監督になってしまった。
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