「佐藤泰志の心と同化してみせた奇跡的な作品」そこのみにて光輝く 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)
佐藤泰志の心と同化してみせた奇跡的な作品
夭折の作家・佐藤泰志の原作を映画化する企画としては、「海炭市叙景」に続く2本目に製作されたのが「そこのみにて光輝く」。その後、「オーバー・フェンス」「きみの鳥はうたえる」「草の響き」と合計で5本の映画が存在するが、これが5本それぞれに佐藤の気持ちに寄り添った作風となっているため、メガホンをとった熊切和嘉、呉美保、山下敦弘、三宅唱、斎藤久志という監督陣には畏敬の念すら覚える。
その中で、比較するのも土台無理な話なのだが、「そこのみにて光輝く」という作品は、演出、カメラワーク、役者たちの息遣いなど含めて最も佐藤の心と同化してみせた作品ではなかっただろうかと、コロナ禍で全作品をつぶさに見直してみて改めて感じ入った。
綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉ら俳優陣の仕事ぶりも見事のひとこと。
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Mさんのコメント
2023年2月15日
本来は「嘘八百」のレビューでのコメントに書きたかったのですが、どこにも、コメントを書く作品がなかったので、まったく関係ないこの欄に書くことをお許しください。
「嘘八百」で、コメディエンヌという言葉がありましたが、男性がコメディアン、女性がコメディエンヌではないかと思います。
どうでもよいこととはいえ、「pro」という言葉があったので、題名に使ってあるのはさすがに・・・と思って書きました。
お気を悪くされないようにお願いいたします。
レビューの題名を変更されたら、このコメントは消していただいて結構です。