「標的を知る。」標的の村 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
標的を知る。
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どうしてこのタイトルなのかが判明する中盤で度肝を抜かれる。
正に標的としてこの村にヘリパッドやオスプレイを配備したことが
ありありと分かるのだ。古くはベトナム戦争に於いて、この地の
住民がどんな役目を強いられてきたか。それを知るだけでも本土
の人間には価値がある。普通に日々ニュースを見ているだけでは
実態は見えてこない。ドキュメンタリーにも多少の演出はあるし、
趣旨に沿った発言が大事になってくるが、誰だって自分の住んで
いる土地に脅威など欲しくはない。安全で平和な暮らしが欲しい。
根幹にある民意を最大限に尊重し、巨大権力の前に座り込むという
身体を張った抵抗姿勢に観るものが何を感じ、どう思うかが肝心で、
公開されることで多くの意見が飛び交うことを標的にしている作品。
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