劇場公開日 2013年10月5日

「もっと多くの人が見るべきだと思った。」飛べ!ダコタ F.M.Revolutionさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0もっと多くの人が見るべきだと思った。

2013年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

 終戦直後の新潟県・佐渡市に起きた実話をもとにした作品。イギリスの要人機ダコタが不時着した。村人たちは最近まで敵国だったイギリスの人々に対して複雑な思いを抱えながらも、困った者を助けようという佐渡の精神に従い、彼らを暖かく迎えようとする。
 脚本が素晴らしいと思いました。佐渡の温かい人柄というのを見事描きだし、見ている人を感動させます。個人的には戦争で息子を亡くした母親とその息子が戦死した地で敵として戦っていたイギリス人青年との国を越えた親子愛です。イギリス人青年もまた英国に息子の帰国を待つ母がいます。そんな国は違えど同じ息子を想う母親の姿。そんな日本の母の姿にイギリス人青年は母国の母を重ねます。最後の飛び立つシーンでは涙が出そうになりました。
 普遍的なテーマというのは過去にたくさんあるだけに、逆に扱いが難しいと思います。なんせ一歩間違えるとしらけてしまいます。
 あとキャスティングには疑問を持ちました。比嘉さん演じる千代子が常に同じであんまり興味が持てなかったです。窪田くんも。監督はもっと俳優の潜在能力を引き出してあげないと。キレイな芝居って感じで面白くなかった。
 しかし昨今のアホみたいな邦画なんかより、全然おもしろいだけになんか悔しい。もっと予算があれば面白く出来る所があると思うからだ。あともっと上映館も増やして、多くの人に見てもらいたい。

F.M.Revolution