「功利主義と義務論の揺らぎを強く示す作品◎」パージ やまさんの映画レビュー(感想・評価)
功利主義と義務論の揺らぎを強く示す作品◎
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功利主義的な行動を起こす人間もいれば、義務論的な行動を起こす人間もいる。パージの12時間を経験していくなかで、家族は、功利主義と義務論のはざまで行動が揺れ動くモラルジレンマを起こしていく作品。この心の揺らぎが強くわかりやすい作品で、ホラーやグロ要素を除けば、高校倫理の教材に使えるほどキレイに表れている。
レビューで「息子の行動がイラつく」という感想があるのが、まさにこの映画のすばらしさを示す証拠である。それはそれぞれの人間の価値観の揺れを示し、まさしく功利主義と義務論の対立の議論ができている。
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