「みんなちがってみんないい」インターンシップ セロファンさんの映画レビュー(感想・評価)
みんなちがってみんないい
得意の話術と体力で製品を売りまくりの営業マンのニックとビリー。ところがある日突然会社が倒産。ボタン一つで何でも買えるネットの時代に打ちのめされる。でもこの二人、“自分達の時代は終わった”といじけるわけでもなく、かといって“これからはITの時代だ!”と猪突猛進していくわけでもない。この映画の素敵な所は、無理に自分を周囲に合わせて頑張るのではなく、自分らしさを活かして勝ちをとりに行く所。
インターンの研修でチームとなったメンバー達は、年齢も性別も人種もバラバラ。ニックとビリーのおじさんコンビを除く他のメンバー達は皆頭脳明晰の学生達。でも厳しい就職戦線の今を知る彼らは“どうせ自分なんか”とひねくれて夢も希望も無い様子。そんな彼らが一つのチームとなって課題に取り組む中で、チームワークが生まれ、自分の強みや相手の強みを認め、互いに引き出し合って成長していく様子が、笑いあり感動ありで描かれています。
インターンの資格があるのは学生だけ。その時点で普通は終わった...って思うはずなのに、“通信制の大学に登録したし~♪”と易々と応募するおじさん二人のフットワークの軽さ。頭脳明晰の学生達に囲まれても1ミリもたじろぐ事の無いハートの強さ。色々考えすぎて結局何も出来ないでいる私にはとても刺激的で勇気をもらえました。
また、課題の開始と同時に一斉に壁にペンで何やら書き出す学生達。自分の頭の中を瞬時に言語化・視覚化出来る能力って素晴らしい。私も見習いたいと思いました。
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