「.」アフターショック(2012) 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。チリと米の合作。観光で訪れた南米チリが舞台のディザスター・パニックもの。突然巨大地震が夜の街バルパライソを襲い、飛び交う怒号と阿鼻叫喚の中、何度も響き渡る津波警報。崩壊した刑務所から囚人が雪崩込み、暴徒と化した市民と共に繰り広げられる地獄絵図。進行とともに楽しげで底抜けに明るかった中盤迄の画面とは真逆になり、次々に襲い掛かるトラブルの連続。そして迎える全く救いの無いバッドエンド。痛いシーンも何度かあり、人の心の醜さがこれでもかと見せつけられる壮絶な物語なので、観る人を選ぶ。60/100点。
・“グリンゴ”役のE.ロスは、(共同)原案・脚本・製作を兼ねる。ルックスとは裏腹に善人だか、悪人だか判らないN.マルティネス演じる陽気な“ポヨ”が一番共感出来た。“アリエル”のA.レビは、ノン・クレジット乍ら前述の二人と共に劇中で唄う"Chi chi chi Le le le (Viva Chile)"と云うナンバーを書き下ろした。
・“カイリー”役のL.イッツォは当初、D.アミーゴが演じた“バーテンダー”役だった。亦、パーティー・シーンで“VIP”役のS.ゴメスは、即興のほぼアドリブで演じた。
・僅か37日間で撮影された。街が崩壊するシーンの殆どは、実際に行われ、最小限の特殊効果しか使っていないと云う。
・鑑賞日:2016年3月10日(木)
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