「俺が本物だ!」バイオハザード ザ・ファイナル kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
俺が本物だ!
前作のラストがまったく生かされてない最終章。あのウェスカーも結局はまがい物だったということなのか?しかもジルはいないし、クレアの兄ちゃんであるクリスだっていない。役者の都合もあるのだろうけど、アリスも人間に見えなくなって、人類はどうなるんだと心配になってくる前半の展開。もう、みんな指やら手首やら落としすぎ!!
シリーズ全作を改めて見てみると全て繋がってるように思えるものの、ところどころ不自然なところがあったり、人気キャラを登場させなかったりと、不満も残ります。ただ、この最終章は原点に帰り、電気カッターの恐怖シーンもメインとなるし、そもそもアリスの正体とは?という謎にも迫っている点がお楽しみポイント。レッドクイーンの過去にしても頷けるものがあるし、彼女は生きながらえていたというシーンにも驚かされる。そして、気持ちのいい言葉「あなたはクビよ」。いや、それならアイザックの部下を先に解雇しちゃえば楽だったのに・・・か。
アンブレラ社幹部たちのノアの箱舟計画。そして阻止してアンデッドに抗T-ウィルスを散布して死滅させようと試みるアリスたち。アリスがハイブ以前の記憶がないことの秘密も明かされ、少女アリシアがホログラムとなりアリスを助けてきたことも納得がいくのです。クローンばかりで、「俺が本物だ」という思考回路を植え付けたことで、みんなが本物になるってところは笑えますが、シリーズも今まで笑えるシーンは本当に少なかった。
You are all going to die down here
5作目、6作目をコロナ禍の今まで見なかったのも災いしたのか、ついつい現状との比較をしてしまう。だから、株の半分を持っているのよ!なんて台詞も空虚だし、抗T-ウィルスの存在にものどから手が出るくらい。新型コロナは人工的なウィルスという、デマっぽい意見にしても真実味を帯びてくるのです。というか、デマの発信源はこの映画を観た人なのだろうと・・・