「静のハリウッドアクション」イコライザー ダイソン=ナガフチさんの映画レビュー(感想・評価)
静のハリウッドアクション
80年代から90年代のハリウッドアクション映画好きには丁度良い雰囲気の映画でした。
丁度当時マッチョでタフでアクションを繰り広げていたようなそんな男が、晩年静かに時を食むように生きる侘しさ、そして一人の少女の悲しさを拭うためにかつての情念を再燃させるまでの自問自答、そして行動する姿は、日本経済を支えてきた日本の労働者達が抱く自負心とそれが未だ通用すると思わせる事を誘発させるようなそんな心地よさがありました。
しかし映画作品としてはその情念の描写が観客に一任されていた為か、見方によっては若い女性にうつつを抜かした元諜報部員とも取られるかも知れません。
それでも、目の前の悲しみを拭う力を持つ男の決断には動物とも言える感覚的な部分で共感を得る、そんな男が求める男いや漢、ManじゃなくGuyの姿って万国共通なのかなと胸焦がしながら視聴しておりました。
時折自分に自信が無くなる事も有る、年齢を重ねた男子にお勧めの作品です。
コメントする