「日本の時代劇のような。」イコライザー mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
日本の時代劇のような。
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静かな佇まいから始まる本作は、日本の時代劇を思わせる。
マッコール(デンゼル・ワシントン)はホームセンターの従業員。仕事はそつなくこなし、同僚の警備員試験に協力しダイエットのアドバイスをしている。
少女のような娼婦テリー(クロエ・グレース・モレッツ)が組織に半殺しの目に合うのを見て、マッコールが立ち上がる。
とにかくこのマッコールが強い。どんなに逆境でもまったく負ける気がしない。これも日本の時代劇に似ている。
敵方のテディ(マートン・ソーカス)もわざわざやられに行っている感がある。
先に相手を捕捉したのはテディのほうなのに、マッコールに会いに行き顔をさらしてしまう。テディはマッコールのすべてが引っかかると言うが、マッコールはテディを敵と認識するのだ。この差は相当である。
ホームセンターの仲間たちが人質にとられるのは痛かったが、彼らを救いに行ったところへテディもやってくるというのは、飛んで火にいるなんとやらである。
アントワン・フークワの映画は大きい話が多く、そういったときは結構大味な演出になるが、本作のように個人レベルの話だとキメの細かい演出を見せてくれる。
また、デンゼル・ワシントンがひたすらかっこいい。ああいう大人にならなければ。
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