「素晴らしかった」イコライザー 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
クリックして本文を読む
デンゼル・ワシントンが普段はどうでもない人物として存在している様子が素晴らしい。ジーパンなのにシャツをインするほど徹底して普通の人物でよかった。几帳面な所作は元CIAなのだが、海兵隊の訓練を受けた人みたいな感じで美しかった。超強いのに威圧的じゃなくシャツをインしてるところがすごくいい。
特にホームセンターで高枝きりばさみや電動ドリルなどを武器にするところが痛快だった。戦いにおいて重要な事は冷静さと観察眼であることをさり気なく教えてくれている。カウントしながら戦うのがかっこいい。敵が自宅に乗り込んでくるのを向いの家から監視しているのもゾクゾクするほどよかった。一番敵にしちゃいけないタイプ。
敵の七三のあいつが、里子で里親を殺した話は、今後里子を引き受けようとしている立場としてゾッとした。その里親さんたちは立派だったし、そこまで懸命に取り組んで、しかし悔いはないのではないだろうかと覚悟を想像してしまう。
七三は本当に憎たらしく、敵として応援しつつ、やっつけられるとそれはそれで痛快というとてもいいバランスの敵だった。
モレッツちゃんの芝居が上手というか、売春婦の影がある感じがすごく魅力的だった。ヒットガール的な活躍もつい期待してしまうけどそれは全くなかった。
コメントする