「俳優の鑑。」イコライザー ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
俳優の鑑。
試写会にて鑑賞。
80年代後半のTVシリーズ「ザ・シークレット・ハンター」の
映画化らしいが(日本では90年代)、まったく知らなかった^^;
CMで言っている通り、必殺仕事人!ホントそれだけの話。
警察が介入しない悪を抹殺するのがデンゼル演じる主人公、
マッコール。というわけで、設定としてはとても単純。
ただねぇ…。とにかく暗いんだ、内容が。でもって残酷。
設定もさすがに原作そのまんまじゃないのだろうけど、
今時ロシアンマフィアとか、そこでクラシックをかけるの?
という感じで、どこをとっても実に古臭い(爆)
そこへ、新生キャリーの肉々しさがまだ記憶に新しい
クロエちゃんを娼婦役!?に当てているのがかなり微妙。
おそらくこのいたいけな娼婦が可哀想…という風に見せる
つもりだったんでしょうが、でもさぁ、相手は彼女ですよ?
そんなもん、デンゼルが介入しなくたって、バッサバッサと
私ひとりでやっつけられるわ!?っていう迫力が出ます。
うーん…というわけで、設定、内容、演出、キャスト、特に
悪いところは見当たらないんだけど、なんか面白くない…
という、ダラダラとした長さが気になった作品でしたねぇ。
とはいえ、中盤から後半にかけては、けっこう魅せます。
デンゼルは何をやらせても巧いねぇ♪という充実感に殺傷力。
宣伝で19秒って言ってますけど、それよりかかってますが。
でもササッと悪を片づけて、笑顔で知らんぷりしてるところは、
仕事人の鑑。あらゆる物品や道具を駆使して殺りまくるところは
とても痛快。ホームセンターの従業員なんで、場所柄、そこの
道具を使うことが多いんですが、どうせならすべてその道具で
殺って欲しかったなー。なんて思いましたけどね。必殺!も
かなりそういった道具や設備面での面白さがあったもんだから、
ついつい観る方も期待しちゃいます。
まぁそんなことより、やっぱり暗さと長さが問題か。
(スカッとするのはデンゼルの白い歯。爽やか笑顔は俳優の鑑)