「勧善懲悪ならぬ勧善葬悪?」イコライザー 奇妙鳥さんの映画レビュー(感想・評価)
勧善懲悪ならぬ勧善葬悪?
ファイナル観覧の為に復習の再視聴。
2時間超えも飽きさせない展開でグイグイ引っ張られ、ストンと収まって上手く結んだ秀作。
許しがたい非道を容認出来ず、懲らしめるに留まらず葬る正義漢といったところか。
ずば抜けた能力を隠し、いざとなるとシナリオ通り(秒単位で)執行していく……といった古典的な勧善懲悪モノ。えげつないシーンも有るが観ていて安心感を覚える。
まともに、懸命に生きてる人間が虐げられるのは理に敵わない、この矛盾の根源はどこか?その根源を正さ(壊滅?削除?)なければ努力した者は報われない。
そこに立ち向かう有能さが在るから執行出来るのだろうが、抗う能力が無かったら従うしか無い、もしくは無残に潰されるだけなのかも…。
正義の無い力は暴力、力の無い正義は無力。
マッコールの行為を否定するわけではないが、正義と云うモノも絶対的ではなく、それぞれのモノサシで変化するはず……なんじゃないか?
……と、少し的はずれな思考に陥いるに至った。
でも、ちゃんと痛快感は味わえた快作。
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