「クロエ・モレッツが出ているシーンだけ見る映画」イコライザー ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
クロエ・モレッツが出ているシーンだけ見る映画
最初の方で、主人公と娼婦テリー(本名はアリーナ)の関係が、私の大好きな「タクシードライバー」の主人公と娼婦アイリスの関係にちょっと似ていて、これはタクシードライバーのオマージュなのか、何かワクワクさせる展開になりそうな予感がした。
結局、「タクシードライバー」と違って、相手は単なるチンピラではなく、その上のロシアンマフィアまでやっつけるのは、ちょっとやり過ぎかなと言う気もしたし、長すぎる。それよりも、主人公とアリーナとの話をもっと長くするべきではなかったか。アリーナが入院してしまったあと、主人公がマフィアと対決するシーンばかりで、もう出てこないのかなと諦めかけていたところ、最後の方でちょっと出てきたので安心したくらい。
1万ドル弱をアリーナにあげたのが彼だったとアリーナが知っているのかどうか、会話では判断できなかった。 暗に彼がくれたのだと判断できるような会話があっても良かったのではないか。ただ、彼が住んでいるあたりまで、バスで探しに行っていたと言う事だったので、ある程度は知っていたのかもしれないが。
いずれにしても、主人公とアリーナの交流のほうをもっと見たかった私にとっては、アクションがメインの映画(もともとそのように意図した映画だったのかもしれないが)になってしまったのは残念。本を読み始めたアリーナの読書感想とか聞きたかったな。
この映画の製作当時、デンゼル・ワシントンは60歳位、クロエ・モレッツは17歳位。つまり、老人?と少女の関係と言っても良い。デンゼル・ワシントンと同じ年代の私にとって、クロエ・モレッツのような少女とあのような素敵な会話ができるのは、羨ましい限り。
それにしても、数日前に見た「(500日)のサマー」から5年後のクロエ・モレッツの肉体的成長ぶりにびっくり。
※印象に残った言葉
冒頭のマークトウェインの引用、「人生で一番大切な日は生まれた日と生まれた理由が分かった日」よりも以下のほうが印象に残った。
ロバート:君はなりたいものになれるんだ。(I think you can be anything you wanna be.)
アリーナ:あなたの世界じゃね、私のじゃ無理。(Maybe in your world,Rpbert. Doesn't happen that way in mine.)
ロバート:世界を変えろ。(Change your world.)