「あと一歩…」罪の手ざわり 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
あと一歩…
極上のシルクか、ゴワゴワの麻かを期待しての鑑賞。
結果、レーヨンが出て来たような一本。
ドン底の閉塞感に首まで浸かった4組の、それぞれの犯す罪の手ざわり。
その物語をオムニバスのように紡いだスタイル。
面白いし、良い作品だけど…
ステレオタイプの中国人を思い浮かべると、それで全てが割り切れてしまう辺りが、どうにも作品の余韻をボヤけさせている印象なのが残念。
エピソード毎の繋ぎも、もう少し絡みを持たせたら…
手放しで大傑作だ!と叫べたのに。
悪くは無い、寧ろ良いけど…
「海炭市叙景」が観直したくなる作品。
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