「日常と地続きの暴力」罪の手ざわり 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
日常と地続きの暴力
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4部構成でほぼ30分ずつのオムニバス映画のようだった。ライフルによる連続殺人鬼、都会での大胆な辻強盗、不倫女性の刺殺事件、ワーキングプアの若者の飛び降り自殺。
どのエピソードも格差社会が背景にあって、持たざる者の悲哀が描かれていた。生活や人生を丹念に描き、日常が暴力と地続きであることがすごく自然だった。
不倫女性のナイフ使いと音楽が滅茶苦茶かっこよくてしびれた。冒頭の山賊みたいな連中を問答無用で射殺する場面も素晴らしかった。
傑作だと思うけど、ただちょっと長かった。
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