劇場公開日 2014年5月31日

  • 予告編を見る

「瑞々しい映像作品」罪の手ざわり kurakoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5瑞々しい映像作品

2014年6月27日
PCから投稿

興奮

知的

好みは分かれる映画だろう。
中国の貧富の差から生まれる持たざる者を
風刺的に新鮮な切り取り方で描いている。
リアルに描くようで、漫画チックも混ぜるところが
魅力的だった。リアルにリアルに描きながら肝心の
復讐場面で急にふざけたように漫画的になるセンスが
たまらない。

テンポが良く、過度に娯楽的でなく、過度に芸術的でなく、
新鮮さが心に残った。

この手の映画を、ともすると難解と思う方も多いかもしれない。
要は感じるか感じないかが、客としては大事だと思う。
難しいというより、感じなかったというだけで、それは
人それぞれの感じ方にすぎず、感じないことは
別に悪い事でもないし。
映画を難しく語りたがる蓮実重彦の弊害だ。
意味を考えすぎないことだと思う。just feel

中国の歪みみたいなものを真剣に考えたいなら、
映画ではなくて本でも読めばいいし。

コメントする
kurako