フラッシュバック(1990)のレビュー・感想・評価
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音楽、映画好きにはたまらん!!
60年代のボブ・ディランやCSN、ジミヘンの曲がガンガン流れる。健康オタクで若さを感じないサザーランドと、60年代懐古主義で冗談好きのホッパーのやり取りがすごく面白い。酒場「ドク・ホリデイ」での会話でもわかるように、住民たちも60年代音楽が好きだ。もっとも感じるのが、ホッパーの『イージー・ライダー』へのセルフオマージュで、後半に登場する「レインボー・ゼン」というヒッピーの小屋はまさしく『イージー・ライダー』そのもの。やっぱり流れる「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」と、当時の映画ファンにはたまらない内容となっていた。
オマージュの話題を抜きにすると、親に逆らって体制側の食に付いたキーファの人生観を覆すような出会いを上手く表現しています。ホッパーがキーファを奇妙な友情というより、息子のように感じてしまう展開が素敵でした。ベトナム戦争に反対するアジテーションにノスタルジーを感じながらも、人々が心から失ってしまった「思いやり」を喚起する場面がいいですね。「列車切り離し事件」「若者の特権」「電子レンジ」などといった伏線も面白かった。
エンドクレジットにはピーター・フォンダの名前が無かったけど、劇中のフィルムに出てくる父親が彼に見えてしょうがない。『フラッシュバック』というタイトルは、69年を思い出す過去映像のような意味があるかもしれないが、『イージー・ライダー』の映画自体がフラッシュバックを多用していることも興味深い。
デニス
デニスホッパーが伝説のヒッピー役で、イージーライダー借りて見ても反対体制にはなれないとか言わせてる以外は見所に乏しい。肝心のヒッピーな感じがショボくて乗れず。LSDシーンのトリップ感が全く出てないし、ヒッピー村の内装がチープ過ぎる。こんなんだったら本物デニスである必要ない感じ。ラストの自伝の装丁だけめくる部分が金で良い感じ。
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