ロシアン・ブラザーのレビュー・感想・評価
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世紀末のペテルブルク
田舎出身の主人公が、兄を追ってペテルブルクにやってくる。そして危ない仕事をこなす内に、立派なワルに育っていく…。
ソ連崩壊後、90年代のロシアで新しい「英雄」の姿を見せつけた記念碑的映画。今ともソ連時代とも異なる、この時代にしか見られない異様な街の雰囲気が印象的。作中に流れる音楽も、街の雰囲気とよく合っている。
新生ロシアを知るために必見の一作。少なくとも雰囲気だけでも楽しめるはず。
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兄弟の絆
いつもCDウォークマンで音楽を聴きながら行動するダニーラ。レコード店では「ノーチラス」というバンドのアルバムにこだわっている。彼らのライブ映像もあるが、ロシア民謡とロックの融合のような音楽。労働者階級向けの歌詞だ。
兄にはダグラフ兄弟社を作ろうともちかけられるが、悪の道を突っ走る弟。軍隊上がりということもあって冷血無比の性格を如実に表す。「善人は殺さない」という信条や、ちょっとしたドイツ人の友人にも気を使う。
結局、兄との絆なんかはなかった。ダニーラよ、どこへ行くんだ・・・モスクワだけどさ。
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