劇場公開日 2013年9月21日

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「【本は、読むだけではなく装丁まで楽しみたいモノである。今から10年前のドキュメンタリー作品であるが、魅入られるなあ。】」世界一美しい本を作る男 シュタイデルとの旅 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【本は、読むだけではなく装丁まで楽しみたいモノである。今から10年前のドキュメンタリー作品であるが、魅入られるなあ。】

2022年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

ー 収録作品や紙、インクまで徹底的にこだわって作られるシュタイデル社の本。
  その妥協なき本作りの姿勢と、一つの作品として生み出される本の美しさはため息もの。
  一冊は欲しい欲しいものだが・・。-

◆感想
 ・ドイツの小さな出版社・シュタイデル(社員50名)を経営するゲルハルト・シュタイデル。
 彼は60歳を過ぎてもなお世界中を飛び回り、アーティストたちのアトリエに自ら足を運ぶ。
 - 現地現物で、注文主と遣り取りする会話。それは、本への愛情に満たされている。-

 ・その旅は、クリエイティブな発見と驚き、普遍的な人との繋がりの大切さを教えてくれる。

<ここ10年で、私の住む街の本屋は半減した。
 当然、店に行って欲しい本を手にする機会は激減した。
 10年前から、そのような状況下、Amazonを利用する機会が増えたが、4年前からAmazonとの契約を解約し、欲しい本は近所の本屋から注文する事にした。
 時間はかかるが、欲しい本が手元に届けられる嬉しさは、倍加した。
 シュタイデル社の本は我が家には無いが、日本のみすず書房の本は、定期的に購入している。
 何より、新しき本が届けられた際の、本のページを開いて、インクの匂いを嗅ぐ際の心躍る瞬間と、素敵な装丁に包まれた本を読む僥倖感は、何事にも代えがたいと思うのである。
 本を愛する人にとっては、タマラナイドキュメンタリー作品であると思います。>

NOBU