劇場公開日 2013年10月5日

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「SMなのか?」R100 くんぞうさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5SMなのか?

2014年11月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

単純

寝られる

作中に出てくる映画監督というのが、いわゆる松本人志で、作中に出てくる映画本編を見ている人が、つまり松本人志の映画を見ている我々というメタ構造ということか。つまり、先鋭的すぎて100年くらいたたないと面白みがわからないだろ?とでも言いたいのだろう。だが、この作中が後世に残ることは決してないし、価値も無い。そう断言出来る。メタ構造というなら、こうとも言えるだろう。ふらりと軽い気持ちで立ち寄った映画館で見た映画が、とんでもなく酷い出来で、日常にも支障を来たすほどだった。この映画を見たお前が悪い。どうせお前はドMなんだからこういう映画見て楽しいんだろう?と理不尽な解釈を押し付けられる。こういうメタ構造だと、松本人志が考えた上での映画ならば、「R100」という映画は、腹は立つがなかなかよく出来ている。
だがそんなことはないだろう。本当にこれが面白いと思って作ってると思うと、狂気じみたものを感じる。
子供家に置いて会社終わりに接待でも飲みでもなく1人で寿司ってどういう神経してんだ。
この映画は、最低最悪の支離滅裂の馬鹿映画としてさえ、振り切ってもくれない。映画の突っ込みどころも、アイデアの貧困さも、すべて作中に出てくる死にかけの映画監督というキャラクターのせいにして逃げている。
こんなものをどう評価しろと?
笑って見られる余地すらない。
そもそもこの映画で描かれるSMの解釈も納得しがたい。SMって殴る蹴る痛めつけるがほとんどかよ。それでいいのか?作り手はSMに享受する人間を理解しようとしてないし、表面的なイメージの域を出ようとしていない。
もはや最後はSMとしての快感ですらない。
どういうことだ。事故か。

くんぞう