「号砲に偏見が吹き飛んだ」ガールズ&パンツァー 劇場版 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
号砲に偏見が吹き飛んだ
2015年、最初にこれを観に行った時点では、テレビシリーズをほとんど観ていなかった(テレビ1話時点で戦車挙動のCGに苦手意識を覚えたのと、コーティングはいいとして顔を出して戦闘したら頭を吹き飛ばされて「消し炭殿」になっちゃうだろうと考えてしまって)。
しかし、この劇場版ではそういった部分が吹き飛んだ。
熱血少年スポーツ漫画の普遍的フォーマット。
廃校の危機。
かつてのライバルが、味方になって力を合わせ、それぞれの得意技で敵を翻弄。
友情、努力、勝利。
そして、まったく違和感のない戦車の描写と、腹にずしりとくる号砲。
また、過去の大戦のエピソードを引用したシナリオ、モデルにした各国の音楽をアレンジした楽曲など、見どころも多い。
なるほど、「ガルパンはいいぞ」という言葉に納得した。
そして、テレビシリーズのソフト版を観てみたら、戦車も劇場クラスにクオリティアップされているではないか。
偏見を吹き飛ばす快作であった。
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