劇場公開日 2015年11月21日

「ガルパンはいいぞ」ガールズ&パンツァー 劇場版 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ガルパンはいいぞ

2020年12月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2016年5月劇場鑑賞
いつも都合があわなかったり空席がなかったりで中々縁がなかったのですが、この度復活上映でようやく観る事が叶うこともあり、少し気持ちが高ぶってました。
ちょうどDVDが発売だったと思いましたが、やはりスクリーンでしょう。
そして今回が自身初の4DX、しかも「4DX版 効果マシマシ版」です。
初なので何がマシマシなのかさっぱりでしたが、単純にガルパンを観れるのがうれしかったです。
観る前の4DXは、イメージ的にランドのスターツアーズですか。
しかし座席に座るとこれが予想以上に動きます。 予告でもグリグリとそれでいてスムーズで「おぉ!」となりました。
一通り過ぎ「3分ちょっとでわかるガルパン」を終えるといよいよ本編です。
さて、ここで少し作品とは話が逸れますが、私映画は必ずお酒をやりながら観るんです。
さてと口に運ぼうとしたした刹那、スクリーンでは戦闘が始まりガコガガコガコッ!!!と先程からえらくパワーアップした感じで激しくシートが動くんですね。
「うおおおぉぉ!!!!!」と、一口も口にしてない私のビールはもちろん足にこぼれました。 あわてて3口ほどのんでカサをへらしたのは他でもありません。
正直4DXを、マシマシ版をなめていました。
こぼれない水位になり落ち着くと、この4DXのすばらしさが押し寄せてきます。 とにかく臨場感がすばらしい。 シートのなめらかな動きもですが、エアーの使い方がとても効果的でした。 これによって生まれる、弾がハスる感じがとても良いんですね。
スモークもバブルも実に雰囲気が増します。 これは良いですね!
さて物語はTV版の続きになるのですが、いきなりあの感動をひっくり返すような始まりなんですね。 ええぇ!?となりましたが、まあまあまあ。
それにしても戦車の作り込みが凄い。 スクリーンに耐えられるテクスチャーで、またそれが迫力のあるカメラワークですごい生かされてます。
TVではなかった戦車の大きさが感じられるんですね。
またCGですと、どの作品でも対象に重さを感じない(たとえば車はただもったりしてるだけ)のですが、ガルパンの戦車には実にずっしり感があるんです。
何気にここら辺は力入れてるんではないでしょうか、まぁ挙動は少しアレですが。
入り口はどうかと思いましたが、全体としてはとても気持ちの良い物語。
「戦友」を助けるべく転入してくるくだりなんて、本当ゾクゾクしました。
戦車戦もアイディア満載で単純に面白いです。 そしてラストの戦闘はTV版最終話を彷彿とさせる緊張感があります。
その戦闘を以前争った姉妹と共に繰り広げるのだから、なんとも胸が熱くなる演出です。
個人的には秋山殿の偵察シーンがほしかったのですが、尺的にちょっと難しそうでしたね。
作品としては4DXに実にマッチしていたと思いますし、物語もとても爽快感がありました。
浜口さんの音楽も相も変わらず心地良く、 また膨大なキャラクター数なのにちゃんと皆にスポットが当たっている所も好感がもてました。
さすが水島努監督といったところでしょうか、オールスターのような本当に楽しい作品でした。
そして最後はこの言葉で結びましょう。
ガルパンはいいぞ。

白波