「心象風景?」トゥ・ザ・ワンダー xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)
心象風景?
映画COMで当たった試写会に行ってきました。
寡作で知られるテレンス・マリック監督がたった2年で新作を
それもあのベン・アフレックが主演の恋愛映画だという。
これに興味が湧かないわけはありませんよね。
そして、「トゥ・ザ・ワンダー」の世界に入っていったのでした。
感想は・・・
こういう映画に言葉で伝えなければいけないことにもどかしさを
感じずにはいられません。
でも、はじめの30秒くらいの映像で僕は確信したのです。
これは自分がみた映画の中で最も、美しく哀しい映画だと。
ほとんどがローアングルや、至近距離からの主人公たちを
捉えていたのですが、その映像はいままで見たことがないほど、
輝いているのです、そして、遠いはずの背景と一体になるのです。
サン・モン・ミシェルとひとつの絵画になるのです。
でも、人間の心はひとつのところにはとどまってはくれない。
そう、自然が動いているように。どんなに愛していても
感情は、絶対だと思った瞬間から崩れていく。
森羅万象というのでしょうか。
私には二つのものがある。
こころの底から愛している私と、すべてが不確かになる私。
魅力的な目をしたマレーナは言っていたけど、
その二つのこころの間には細かいグラデーションがかかっている。
そのなかを折り合いを求めて生きていく。
そんな風に感じた映画でした。
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