劇場公開日 2013年8月17日

  • 予告編を見る

「超高層ビルには絶対に昇りたくない。特にクリスマス・イブには・・・」ザ・タワー 超高層ビル大火災 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5超高層ビルには絶対に昇りたくない。特にクリスマス・イブには・・・

2020年5月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 先日『タワーリング・インフェルノ』を観たばかりなのに、凝りもせず似たような作品を観てしまいました。そのタワーリング・インフェルノにしても名探偵コナンの『天国へのカウントダウン』にしてもビルの落成式直後の火災。似たような作品も多い中、今回の火災はいきなりヘリが乱気流に巻き込まれビルに激突するというもの。換気施設やスプリンクラーの異常などは単なる前振りにすぎませんでした。ビルの構造的にはコナンに似ていて、やっぱり給水塔というのが一つのキーとなっています。

 韓国オールスター・キャストみたいな触れ込みのようですが、やっぱり美味しいところはベテラン俳優ソル・ギョングが持っていったり、アン・ソンギがどっしり落ち着いた感じ。恋するマネージャーのソン・イェジンも納得です。

 エレベータは真っ先に乗り込むと必ず死ぬ!タワーリング・インフェルノなんてのは観覧用と中心のエレベータ2基しかありませんでしたが、今作では何基あったのかよくわかりませんでした。そしてビルの外でのアクションは少なめ。窓ふき用のゴンドラと渡り廊下、エレベータがアクションのメイン。

 そんな普通のパニック映画かと思いきや、コミカルなシーンも多く、この非常時に何をやってるんだかと思わせるのがマイナスポイント。ただ、金属の棒でエレベータをこじ開けるシーンは思わず『ターミネーター2』を彷彿させるので要チェック!またインディ・ジョーンズ風の場面もあります。渡り廊下はコナン??

 上層階の傲慢な政治家には風刺要素があるものの、あくまでもエンタメに徹しているのは監督が社会派作品に疲れてしまったためか?まぁ合格点の映画でした。ちょっと涙出たし・・・

kossy