「生き様(死に様)」スペシャル・フォース 3no4 Zmsaさんの映画レビュー(感想・評価)
生き様(死に様)
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戦争アクションものかと思いきやテーマがはっきりと「生き様(死に様)」になっている。
沢山人が死ぬ。軽んじられる命。死して貫く死に様、自己犠牲の死に様、使命を全うする生き様、生き抜く生き様。
タリバンに対する否定はあるがイスラム教は全く否定していない。きちんとイスラム教の互助の精神にも触れられている。そして宗教とは関係なく生き抜くという行為の中に強い宗教性を感じた。山越はまさに神からの試練のようである。殉教というものに対する強烈な皮肉も込められている。
敵役は最後瞬殺される。まさに個人というものがいかにちっぽけであるか。そして、生き抜くということこそが最も尊いことでありただ自分のために生きるだけではなく他人のための生き抜くことに価値を見出す名前のない宗教のようであった。
ご都合主義といえばそれまでだがなかなかどうして良作なのではないか?ラストシーンは分かりきっているが生還者に対する宗教を問わない感動を感じた。
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