ザ・ホスト 美しき侵略者のレビュー・感想・評価
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微妙な一人二役!?…
宇宙から来たワンダーと、地球人メラニーの二役をシアーシャ・ローナンが演じているわけだが、キャラや性格の明確な違いが無いので、分かりづらく、面白味がない。好きな男が違うだけ。そもそも、宇宙から侵略というより、体に乗っ取るという形で、そんなに恐怖心を感じず、執拗に追ってくるのもダイアン・クルーガーだけで、ほかもやる気なく、緩い展開。ウィリアム・ハートあたりは死んでしまうのかと勝手に思っていたが、ワンダーも別の人間の体に乗り替わり、皆ハッピーエンド。性格は同じだけど顔が違う人を好きでいられるって、有り得るのだろうか。
シアーシャ・ローナン!
メラニーとワンダラーの関係が最初はわかりづらい。とにかく頭の中から語りかけるのが本物の地球人のメラニーで体は侵略者のワンダラーというわけだ。青く光る眼と銀ピカの車がとても印象的で、どうやってCG加工したのかと思いながら見た。
恋人ジャレドと弟ジェイミーのいる場所をとにかく知られたくないという一心でワンダラーをコントロールしているのだ。必死の思いで仲間たちいるところにたどり着くも、ジェブ叔父さん(ウィリアム・ハート)以外はソウルだとして仲間扱いしてくれない・・・徐々に信頼を得てワンダと呼ばれて仲間と打ち解け始めた。
隠れ家となっていたのは大自然の岩の砦。鏡を利用して洞窟の中で食料の栽培もしている。その砦をシーカー(ダイアン・クルーガー)から守るレジスタンスの面々の物語なのではあるが、ワンダラーの心の葛藤が中心で、せっかく仲良くなれたレジスタンスたちと別れるのは辛いという乙女チックな物語が中心か・・・
人間もソウルと殺し合うのじゃなく、平和的にソウルを体内から追い出す方法を教えて、最後には死にかけた人間にワンダを移植する。侵略者と人間の共存という点ではいい作品なのだが、激しいアクションがちっともないSFというのも・・・
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自宅(CS放送)にて鑑賞。S.メイヤーがホラーとラブロマンスの融合に次いで、SFでも試みた三部作の映画化作。奇を衒うでも無く、可も無く、不可も無い出来で、悪く云えば個性が無い。全体に作りが荒く、撮影機材やスタッフと思われる人影等が写り込むシーンが散見出来、興醒めしてしまう。SF的なセオリーや表現等を無視した様な表現もあり、必然性が感じられない。敢えてエイリアンやSFと云った舞台や世界観でなくても(例えば多重人格等の設定で)表現出来得た物語だったと思われる。ラストもお座成りでご都合主義。40/100点。
・銀のメタリック車は、市販されているロータス社製“エヴォーラ”である。
・D.ルーガー が演じた“シーカー(レイシー)”役は、C.デインズ、E.グリーン、H.アトウェルにオファーがあったが、三人共断ったと伝えられる。
・S.ローナンが演じた“メラニー・ストライダー(ワンダラー)”役は、D.アグロンがオーディションを受けた。
・J.コートニー、K.ハリントン、L.ヘムズワース、S.フェルナンデス、W.ベセルは“ジャレド・ハウ”役のオーディションを受けたが、M.アイアンズはその後、役に決まった。
・A.プリュー、D.デハーン、I.サマーホルダー、T.マクドネルは“イアン・オシェイ”役のオーディションを受けたが、本作と同じ原作者の『トワイライト』シリーズ('08~'12)でR.パティンソンが演じた“エドワード・カレン”役のオーディションを受けていたJ.アベルに決まった。
・本作ではノンクレジットだった“ペット(ワンダラー)”役のE.ブラウニングは、本作と同じ原作者の『トワイライト』シリーズ('08~'12)でK.スチュワートが演じた“ベラ・スワン”役に内定していたが、この役を蹴って本作に出た。
・鑑賞日:2016年5月5日(木・こどもの日)
映画史上最も美しいエイリアン
エイリアン映画という以外に前知識がなくて見たせいか、最初は拍子抜けだった。いかにも安っぽいB級映画のようで、特に寄生したエイリアンが宿主に話しかける場面等、やや興味を削ぐ演出が気になった。
ところが、なぜか中盤から次第にこの映画独特の雰囲気に引き込まれてしまった。映画に「静」と「動」があるなら、この映画はまさに「静」の映画であり、その静けさに心が安堵する感じだ。ある種、「コクーン」や「未知との遭遇」のような、エイリアンと人類との共存を模索する展開となって、最後は意外にも感動してしまい、エイリアン映画なのに癒し系映画のように、気持ち良く見終わることができた。
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